ITF-2一般応募メッセージダウンリンクの実施について
2018年2月19日 掲載
ITF-2のメッセージダウンリンクで送信されるメッセージ文の募集を行います!
ITF-2はダウンリンクすることができるメッセージデータを、地上からのコマンドアップリンクによって変更することができます。この機能を利用して、宇宙にいる人工衛星から全世界にあなたのメッセージを送信してみませんか?
以下のフォームから、応募したいメッセージを入力してください!
http://yui.kz.tsukuba.ac.jp/general_post/dlmessage_appli/
ただし、ダウンリンクできるメッセージには
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・使用できる文字はアルファベットと数字
・スペースを含む31文字以下の文章
・名前やコールサイン等、個人を特定することができるような情報を含まない
・政治的、宗教的、暴力的、性的な内容を含まない
・特定の個人・団体・国家等を誹謗中傷する内容を含まない
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の条件があります。
例)
◯ hello world this is jq1ztk itf2 (31文字)
◯ i am itf2 yui from tsukuba (26文字)
× itf-2 yui was deployed 2017 January 16th (40文字 記号として” – [ハイフン]”が入っている)
応募のあったメッセージのなかから、プロジェクトメンバが選考の上、メッセージ書換&ダウンリンクを実施します。
具体的な運用スケジュールについては別途ご案内する予定です。
(採用されたメッセージは、1週間ごとに書換&数日間全世界へ送信、を目安に準備しています。)
また、実行された応募メッセージのダウンリンクを筑波大地上局で受信した際の音声ファイルは、このHPもしくは運用情報ブログ(http://operationitf-2.blogspot.jp/)にて公開する予定です。
ITF-2打ち上げ一周年記念画像ダウンリンクの実施結果について
2018年1月23日 更新
昨年12月23日から今年1月3日にかけてITF-2打ち上げ一周年記念画像ダウンリンクを実施いたしました。
しかし結果は、筑波大学地上局と受信報告ともに、画像のダウンリンクを確認できませんでした。
この失敗の原因を究明すべく、筑波大学地上局では模擬衛星※を用いて運用を再現し、衛星の問題とコマンドの問題の切り分けを行いました。
<状況>
一周年記念画像ダウンリンクで用いるコマンドは、「A系統長文メッセージ変更コマンド」と「時間指定ダウンリンクコマンド」です。
A系統長文メッセージ変更コマンド:
コマンドはEEPROMに保存されているA系統長文のためのメッセージを書き換えるコマンド
時間指定ダウンリンクコマンド:
指定した時間に任意のフォーマット(電波型式と内容)のダウンリンクの実行を指定するコマンド
画像ダウンリンクを実施する際は、以下の手順を実施します
①ルールに従って画像データを、開発した専用ツールでA系統長文メッセージ変更コマンドに埋め込む
②A系統長文メッセージ変更コマンドを送信し、画像データを登録する
③時間指定ダウンリンクコマンドを送信し、画像データをA系統長文メッセージ(F2D)で目的の時間にダウンリンクように指定する
昨年12月23日から25日の運用では、②の段階で衛星からのコマンドに対する応答がなくなり、③以降のコマンドを通せませんでした。
昨年12月26日の運用では、A系統長文メッセージ変更コマンドが衛星に届いたものの、データのフォーマットが誤っていたため、画像データは登録されませんでした。
昨年12月28日から本番までの運用では、 ③以降のコマンドを通せませんでした。
このことから、衛星の動作にA系統長文メッセージ変更コマンドが好ましくない影響を及ぼした可能性が考えられました。
<検証結果>
模擬衛星を用いて試験を行ったところ、以下のことが分かりました
・運用中に②の段階でうまくいかなくなる再現
A系統長文メッセージ変更コマンドを送信した時点で模擬衛星の動作が正常でなくなりました。
一回目の試験ではA系統長文メッセージ変更コマンドを送信した直後、主要マイコン間のデータ共有が止まらなくなる現象が発生し、リセットを余儀なくされました。
二回目、三回目の試験はA系統長文メッセージ変更コマンドを送信した直後、mainマイコンのデバッグ出力の更新が停止し、リセットコマンドを送信して再起動するまで直りませんでした。
・A系統長文メッセージ変更コマンドコマンドが不正なフォーマットの場合
試しにA系統長文メッセージ変更コマンドを画像データの文字列そのままに、メッセージ番号を不正にしてフォーマットエラーとなるようにしました。
コマンドはフォーマットエラーではじかれたが、三回目までの試験とは違い、mainマイコンのデバッグ出力が止まることはありませんでした。
<考察>
2017年12月23日から2018年1月3日にかけてのITF-2打ち上げ一周年記念画像ダウンリンク関連運用において一度も画像をダウンリンクできなかった原因は、画像データを設定するA系統長文メッセージ変更コマンドがmainマイコンにより正常に実行されなかったことが原因と考えられます。今回実施した模擬衛星を用いた試験では、A系統長文メッセージ変更コマンドで実運用と同じ画像データをアップリンクした際、mainマイコンが正常にコマンドを処理していないことが分かりました。
この試験の結果から、失敗の原因は衛星実機の劣化によるものではなく、衛星設計上のコマンド処理部分に潜んでいると考えられます。
現状、原因は特定できていませんが、今後は仮説を立てて模擬衛星で試験を実施します。
原因が特定でき次第対策を講じ、画像ダウンリンクのリベンジを行いたいと考えています。
※模擬衛星とは
衛星実機を模擬した電気系を持つ試験のための装置。
衛星実機を扱えない状況で衛星実機を再現した試験を行うことを目的として開発した。
実機と同時に制作された電子基板を使用している。
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ITF-2打ち上げ1周年記念イラストダウンリンクのお知らせ
2017年12月27日 更新
【概要】
ITF-2は今月の12月9日、打ち上げから一周年を迎えました。
そこで、打ち上げ一周年を記念するイラストのダウンリンクを実施します。
・1周年記念イラスト ダウンリンク実施期間(予定)
2018/1/1 0:00 - 2018/1/3 23:59 (JST)
ITF-2には大きめの画像をダウンリンクするための機構がありません。
しかしながら、F2Dの長文メッセージ176Bytes(有効171Bytes)を用いることにより、
極小サイズのドット絵であればイラストをダウンリンクすることができます。
極小サイズのドット絵であればイラストをダウンリンクすることができます。
【実施予定】
<12月23日(土) 14:10 JST>
・試験として、適当な画像データをアップリンクします。
時間指定ダウンリンクコマンド(A系統F2D長文メッセージ)を翌日の運用パスに向けて送信します。
<12月24日(日) 13:06 JST>
・23日に送信した画像が時間指定DLでダウンリンクされます。
受信した画像がデコードできるかどうかを確認します。
・23日に時間指定DLコマンドが送信できていない場合、再度時間指定DLコマンドを
翌日の運用パスに向けて送信します。
翌日の運用パスに向けて送信します。
<12月25日(月) 13:37 JST>
・予備日。23日に時間指定DLコマンドを送信した場合、画像が時間指定DLでダウンリンク
されます。
されます。
受信した画像がデコードできるかどうかを確認します。
<12月29日(火) 10:55 JST>
・1月1, 2, 3日に向け打ち上げ一周年を記念イラストをアップリンクします
<12月30日 11:27 JST>
・予備日。29日に時間指定DLコマンドが送信できていない場合、再度時間指定DLコマンドを
翌日の運用パスに向けて送信します。
翌日の運用パスに向けて送信します。
【デコード方法】
デコード専用のツールを作成しました。
使い方は同包のreadme.mdをお読みください。
デコードツールについて不明な点があれば、以下の連絡先までご連絡ください。
【画像フォーマット】
画像フォーマットは以下のようになっています
ITF-2 1 year since launch anniversary image downlink
【About】
Dec. 9 this month,1 year has been passed at since the launch of ITF-2.
We celebrate this with a special image downlink.
・The event span
Jan. 1, 2018 0:00 - Jan. 3, 2018 23:59 (JST)
ITF-2 has no mechanism to downlink large image.
Though, by F2D long message of the communication system A (171 Bytes effective), we can able to send small dot pictures.
【Schedule】
<Dec. 23 14:10 JST>
・A test image will be sent to ITF-2 by timer downlink command to the next operation path
<Dec. 24 13:06 JST>
・If the command uplink of Dec. 23 succeeded, the F2D image will be downlinked.
・We check if the image can be decoded.
・If the command uplink failed in th Dec. 23, A test image will be sent to ITF-2 by timer downlink command to the next operation path again.
<Dec. 25 13:37 JST>
・If the command uplink of Dec. 25 succeeded, the F2D image will be downlinked.
・We check if the image can be decoded.
<Dec. 29 10:55 JST>
・1 year anniversally image will be sent to ITF-2 by timer downlink command to the event span.
<Dec. 30 11:27 JST>
・Spare day. the same operation as Dec. 29.
【How to decode】
A tool for image decoding is developped.
See readme.md in the folder.
Image decoding tool for ITF-2
For questions about this tool, contact to the following e-mail address.
yui.tsukuba@gmail.com
【Image format】
The image format is in the following format.
Please cheak the format.
https://drive.google.com/open?id=1nl4c0bu6U96SJVawJw_LBzy1IMs_byYV
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ITF-2の電波受信報告件数1000件記念メッセージDLについて
2017年9月15日 更新
9月現在,皆様から寄せられた電波受信報告件数は930件を超えており,あと少しで1000件に到達いたします.
そのため,受信報告件数1000件到達の記念といたしまして,ITF-2から特別なメッセージのDLを実施いたします.
受信報告件数が1000件に達しましたら,その後数日間記念メッセージのDLを行う予定ですので,是非ともITF-2の電波受信に挑戦してみてください!
どのようなメッセージがITF-2から送られてくるのかをどうぞお楽しみに!!
(追記:2017/11/8)
記念メッセージを特別ページに入力すると記念画像がダウンロードできます!!
記念メッセージDLの実施状況は、運用ブログの「Downlink shedule」より確認できます。
詳細はこちらです↓
http://yui.kz.tsukuba.ac.jp/event/1000commemorative_message_dl/
(追記:2017/11/8)
記念メッセージを特別ページに入力すると記念画像がダウンロードできます!!
記念メッセージDLの実施状況は、運用ブログの「Downlink shedule」より確認できます。
詳細はこちらです↓
http://yui.kz.tsukuba.ac.jp/event/1000commemorative_message_dl/
記念メッセージの入力はすべて小文字、スペースなしでお願いいたします。
ITF-2 commemorative message downlink for 1000 reception reports
September 15, 2017 Uploaded.
We'll announce ITF-2's commemorative message downlink for 1000 reception reports.
Now, the number of reception reports is over 930 and it will amount to 1000 soon!
We will transmit commands to ITF-2 to set a special message in commemoration of 1000 reception reports.
When the number of the reports amounts to 1000, ITF-2 will downlink the commemorative message.
We highly recommend you should receive the message from ITF-2!
Please, look forward to the message!!
Best regards.
(Postscript:2017/11/8)
Decode the commemorative message and input it to the web page, you can get the commemorative picture!!
You can check the schedule of ITF-2 downlink on this page.
Details:
http://yui.kz.tsukuba.ac.jp/en/event/1000commemorative_message_dl/
Please input the message in lowercase letters and without space.
(Postscript:2017/11/8)
Decode the commemorative message and input it to the web page, you can get the commemorative picture!!
You can check the schedule of ITF-2 downlink on this page.
Details:
http://yui.kz.tsukuba.ac.jp/en/event/1000commemorative_message_dl/
Please input the message in lowercase letters and without space.
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「小・中・高校生向け 夏の宇宙学校」(終了しました)
世界で最も小さい人工衛星「CubeSat(キューブサット)」を知っていますか?
大きさは一辺がたったの10cmで、手のひらサイズの人工衛星です。
筑波大学では「ITF-2」というCubeSatを開発、2017年1月に国際宇宙ステーションから放出され、現在も宇宙を飛んでいます。
今まさに宇宙にいる人工衛星「ITF-2」からの「声」を実際に聞いてみませんか?
イベントを通して大学が作る人工衛星について学んでみよう!!
日時
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2017年8月27日(日)
12:30 ~ 17:00
(受付開始 12:00 ~)
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場所
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筑波大学 筑波キャンパス
第3エリア 3A207号室
(下記の地図を参照ください。)
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対象
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小学生~高校生(保護者同伴可)
※1 イベント内容は小学生~中学生向けの内容となっております
※2 小学生の参加にあたっては保護者または20歳以上の方の同伴が必要です。
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参加費
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参加者全員にボランティア行事用保険に加入していただきます。
加入費として1人28円を受付にて頂戴いたします。
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定員
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先着順10組(1組最大5名まで)
(定員に達し次第、募集は終了させていただきます。)
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申込方法
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以下の応募フォームから必要事項を記入の上、ご応募ください。
締め切り 2017年8月24日(木)
「夏の宇宙学校」応募フォームはこちら(募集は終了しました)
※1 3日以内に確認のメールが送信されます。メールが届いていない場合はお手数ですがyui.tsukuba@gmail.comまでご連絡ください。
※2 入力いただいた個人情報はイベントの連絡・参加者の保険加入にのみ使用します。イベント終了後には参加者の個人情報を破棄します。
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イベント概要
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・CubeSatからの電波を受信してみよう!
電波受信用の手作りアンテナを作ってもらい、筑波大学の学生が開発したCubeSat「ITF-2」と、他大学の人工衛星の電波受信体験を行います。
受信体験イベントの様子 ITF-2(Imagine The Future-2)
・人工衛星はどこで動かしている?
人工衛星の状態を管理したり、衛星に電波を送信したりする「地上局」や「ITF-2」開発室、衛星の試験設備の見学ツアーをITF-2開発メンバーの解説付きで回ります。
振動試験装置 筑波大学「ITF-2」地上局
・衛星の動力源!太陽電池について学ぼう!
人工衛星は太陽電池を使って電力を作り、バッテリの充電や機器を動かすために使います。そんな太陽電池はどうやって動いているのか、地上と宇宙で使われる太陽電池の違いは何かを実験を通して学ぼう!
※1 当日、少雨の予報であれば室内企画に変更し実施する旨を、大雨や台風の恐れがある場合は雨天中止の旨を、26日(土)正午に連絡を致します。
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・バス(つくばセンターから)
「筑波大学循環」(左回り・右回りどちらも可)に乗車 「第3エリア」下車 徒歩5分
・自動車
筑波大学構内「第3エリア駐車場(K25)」が開放されますので、そちらの駐車場をご利用ください。
駐車場の場所はこちらを参照ください。
お問い合わせ
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筑波大学「結」プロジェクト「夏の宇宙学校」担当
Email yui.tsukuba@gmail.com
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